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代表取締役社長挨拶

熊澤産業株式会社
代表取締役 熊澤建雄

綿布から綿テープ、そして断熱資材業界へ

熊澤産業株式会社は、断熱資材を中心とした内外装材を扱う商社です。
その歴史の始まりは、私の祖父の時代までさかのぼります。先々代は戦後の混乱期の中、商売を大きくし、1951年(昭和26年)に熊澤産業株式会社の前身である「熊澤商店」を創業させました。主に綿布の販売を行っていましたが、相場変動による業績の悪化を機に先々代は会長に退き、私の父が社長に就任、1957年(昭和32年)に熊澤産業株式会社を立ち上げました。
新会社では綿布をテープ状に加工した当社オリジナル商品「綿テープ」を考案。祖父が「綿テープ」は断熱材の表皮材として使えることに着目し、父はその販売先として断熱材業界での営業網を拡大していきました。
そうして「綿テープ」の製造販売メーカーとして事業を展開しながら、お客様の声に真摯に耳を傾け、ご要望を一つひとつ着実に実現する形で、断熱関連の取扱商品を多角化。今の商社スタイルの基盤を構築してまいりました。 商品のラインナップが広がるにつれ、在庫用の倉庫を増設。1971年(昭和46年)には小牧の倉庫を新築し、広汎なユーザーニーズにお応えできるよう、商品数を増やしていきました。

豊富なアイテム在庫が戦略の要

現在、当社では各種プラント、火力・原子力発電所、ビル向けの断熱資材を取り扱い、地元で設備施工を行う個人事業主様を中心に商品を販売しています。
ここ数年、生産設備の安全や環境対策の重要性が増しており、当社が扱う省エネ化・環境改善に役立つ断熱関連の商品が日本の製造業を縁の下から支えるお手伝いをしているとの誇りを持って、事業に取り組んでいます。
確かな品質の商材を、早く、確実にお届けするために、当社では最新の情報システムに基づく物流拠点を3ヶ所に設置。日本全国に張り巡らされた多様な仕入れチャネルをフルに活用して、業界でも有数の豊富な在庫量を誇っています。また単なる物流機能だけにとどまらず、加工部門も設置。必要にあわせて加工後に納品する、きめ細かいサービスを展開しています。
当社の強みは、なんといっても豊富なアイテムの在庫です。お客様は限られた日しか工事が出来ない事が多く、納期がかなりタイトな場合もあります。商品をメーカーから取り寄せていては時間が間に合わず、といって早くから在庫するスペースがないとお困りのお客さまのために、当社ではお客様の在庫スペースを確保し、お急ぎの場合も安心の即納体制を整えています。
7,500種を超える在庫は、実際の商品をそのまま手にとり、現物を見て購入いただけます。ネットやカタログではわからない材質や重さ、細かな仕様をご確認いただけますし、同じ機能を持つ異なるメーカー商品との比較も可能です。個々の商品に精通したスタッフが周辺商材との組み合わせなどもご提案し、お客様にとって本当に必要なものを入手いただけることも当社の大きな特徴となっております。

モノづくりの技術を応援、職人の地位向上をめざして

しかし、どんなに優れた商品をそろえていても、それを現場で取り付ける職人がいなければ意味がありません。断熱材の保温工事は雑工事に分類され、建設業界で不可欠な領域ながら、当社が商品を納品する施工業者様は6次から7次ぐらいの下請け業者になります。重層構造ゆえにコストや納期は下層、下請けほど厳しい環境に追いやられているという事は、まぎれもない事実です。
昨今の建設業界では、多重下請けシステムによる工事品質の悪化や職人不足、厳しい施工単価・納期での受注など、多岐にわたる問題が山積みとなっています。特にマンパワーによる断熱材の取付けは、時間や人数が限られることにより作業が標準化され、高い技術を持つ職人がいなくなるばかりか、現状のままでは業界を支える職人のなり手もいなくなってしまいます。
日本がここまで発展できたのは、優秀な技術を持つ職人がいたからこそ。私は日本の発展の基盤を支えてきた施工職人は、本来もっと賞される立場であるべきと考えています。
だからこそ、現場の施工業者様に商品を納品する私たちは、私たちにできることで、お客様をサポートしていきたいと考えています。最適な資材を最短で納品し、必要ならば加工も行う。職人が現場で技術を最大に発揮して、その高い技術を認めてもらえる環境づくりに貢献するのが私たちの役目です。技術にふさわしい対価が支払われ、職人が技術で生活できるように。若い職人も日本が誇る技術を身につけて、野心や大望を抱き、実現できるよう応援していく。私たち商社はモノ作りを行っていませんが、多様な技術を持つ企業や職人と共にディスカッションをしながら、モノを作る、クリエイティブな技術を世に知らしめる、発展させる機会を創造していきたいと考えています。

提案に重きをおく「コンサルティング型商社」

私が社長を引き継いだのは1988年(昭和63年)です。大学卒業後、業界トップシェアを誇る断熱材メーカーへ入社し、断熱材工事の基礎、プラントや原発といった建築物にあわせた断熱材の選別、取り付けのノウハウを学ばせていただきました。その経験が今、当社の付加価値となる、お客様への商品のご提案につながっています。
これからの当社のあるべき姿は、お客様が必要とするモノを販売するだけではなく、私たちにしかできない提案に重きをおく「コンサルティング型商社」であると考えています。メーカー様や現場と密につながり、最先端の商品情報や、現場における技術を知り得る私たちだからこそ実現できる新しいビジネスモデルで、断熱資材業界を中心としたモノづくり企業への貢献をめざします。弊社が全国展開をされている大手企業様ではなく、地元東海3県の施工業者様限定でお取引きさせていただいているのもそのためです。地域に密着した営業で、お取引先に的確な情報とタイムリーな商品の提供を徹底し、最高のパートナーとなりえるように努力を続けています。
また将来的には現在の断熱資材の販売に加え、事業領域の拡大戦略としてM&Aも視野に入れています。現在の建築業界では後継者不在、人材不足を理由に廃業される会社もたくさんあると聞きます。人材確保、コストダウン、スケールメリットの観点からも、いくつかの経営資源が束となり発展していける可能性も多いにあるはずです。
空調設備、配管設備といったプロの施工会社と、私どもプロの資材会社とが協力し、今までにないバリューチェーンを創出し、現在または未来の建物を支えていく事で、地域事業の活性化、ひいては日本の産業界の活性化に貢献できればと考えております。
地元の皆さまにご支援をいただきながら邁進してまいりますので、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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